2017-01-03

イケダのカートリッジ

 ここまで長々と書き進めてきましたが、オーディオについては今回で最終回になりそうです。
 CDプレーヤーは購入すると、その機器でCDを再生して聴くものです。それ以上には、手を付ける余地はありません。しかしながら、レコードプレーヤーは購入した時にも書きましたが、ターンテーブル、トーンアームそしてレコード針と構成部品が分かれており、特に、針は手軽に交換できるようになっています。



 最初に購入したDENONの「DL301Ⅱ」は優等生で、可もなく不可もなくと言った何にでも合う(聴く音楽のジャンルを問わない)ものでした。ただ、私の音楽の中心はクラシックなので、やはりクラシックに合うレコード針が欲しくなってきました。そこで、購入したのがOrtofonの「SPU Classic G」という製品です。


こちらが「SPU Classic G」です。

 この針(正確にはカートリッジ)の魅力は、なんといっても針圧です。4gもの針圧をかけて聴くのです。ちなみに、DENONの「DL301Ⅱ」は2gでした。なんと、倍です。しっかりとした重厚な音になりました。このカートリッジで、ベートーベンの第九番の第四楽章の最初の部分のコントラバスの音は、最高でした。でも、世の中にはもっとすごいものがあったのです。

 イケダのカートリッジです。

こちらがイケダのカートリッジ「9 CV」です。

 普通、カートリッジには、細い棒のようなもの(これをカンチレバーと言います)の先にダイヤモンド針が取り付けられています。そのため、どうしてもレコードから読み取った振動が逃げて、正しく伝わりません。そこで、作られたのがイケダのカートリッジです。
 なんと、カンチがないのです。したがって、ダイレクトに振動がピックアップのコイルに伝わります。キビキビ感は最高です。音像がはっきりします。1つだけ難点があります。正しくセットできないと、ガッカリな音を出してくれます。その分、セッティングの甲斐があります。
 実は、昨年までこのオーディオ機器を使って音楽を聴く機会がなく、久々に聴いたら、音が出ていないではないですか。他のカートリッジに替えるとちゃんと鳴る。「あれー、カートリッジが壊れてる」。もう、カンチレスのカートリッジは売っていません。諦めかけて、オルトフォンのカートリッジを物色していましたが、やはり諦めがつかず、イケダの後を引き継いだメーカーに修理依頼をしました。ダンパーという部品が壊れていると、直らないとのことでしたが、ダメもとで修理に出しました。案の定、ダンパーが壊れていましたが、なんと、ダンパーの部品があり、直るとのことで、修理してもらい、無事、前の通りの音を出しています。修理の時に点検してもらったら、針は減ってないということで、まだしばらくは使えそうです。いろいろを高額な機器を持っていますが、実は、このカートリッジが今は一番の宝物です。
 さて、長々と書いてまいりましたが、以上が私の趣味の1つのオーディオについてです。次回からは、パソコンについて、書いていきたいと思います。

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