2016-12-15

TANNOYスピーカー

 前回の水たまりに足がはまったところからの続きです。ここから、本格的に底なし沼にはまっていきます。

 ある日、友達となぜか(思い出せない)、大きな電気屋に行きました。たまたま、スピーカーの試聴会をやっていました。そのスピーカーはイギリスのTANNOYというメーカーのスピーカーでした。当時の私の認識は、音が出るコーン(丸い部分)は多いほうがいいと思っていました。でも、TANNOYのスピーカーは、コーンが1つしかありません。フルレンジ(すべての音域が1つのコーンからでるタイプ)なの?と思っていると、メーカー説明員の方が、同軸2WAYですと言って、構造を説明してくれました。ウーファー(低音を出すためのコーン部)の真ん中にツィーター(高音を出すためのコーンというか、筒のようなもの)がついています。スピーカーはウーファー、ツィーターと分かれているものだという固定概念がしっかりと植え付けられていた私にとっては、衝撃的でした。更に衝撃的だったのは、音を聞いた時でした。



 音がしていないのに、ウーファーが揺れているのです。ナニコレ?でも目を閉じれば、なんだか心地良い、あの感動は今でも忘れられません。そのスピーカーの名は「G.R.F. Memory」といって、1台50万円していました。



 ステレオで聞くには、2台必要!!=100万円、到底、学生の身分では、買えるすべもなく、いつもの諦めモードになりました。その時同時に別のモデルの試聴もおこなっており、「Stirling/HW」というモデルでした。













 こちらは、1台20万ぐらいで、すぐには買えませんが、まったく手が届かないわけでもないものだったので、「いつかは「Stirling/HW」を買うぞ!!」と心に強く思って、家に帰ったのを覚えています。そうそう、TANNOYのスピーカーはクラシックを聴くためのものと言われるぐらい、クラシックと相性がよく、試聴会でもクラシックをメインで流していました。それまで、クラシックには興味がなかった私が、「クラシックもいいね~!」と思いだし、結局は、これが底なし沼の入り口だったようです。

 ただし、地方に住んでいたため、TANNOYのスピーカーにはお目にかかる機会がなく、そのおかげで、衝動買いすることもなく、というか、衝動買いする機会さえ与えられず、平和に過ごせていました。あの時までは。

 あの時については、次回で詳しく話していきたいと思います。

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