2016-12-16

オーディオフェア

 前回では底なし沼の入り口(=1つのスピーカーとの出会いとクラシックへの目覚め)について書きましたが、今日はさらに奥に進んでいきたいと思います。

 前回の最後に「あの時」と書きましたが、それは、大学の生協が主催する「オーディオフェア」でした。

 年に1回、年末に行われており、国内の有名なメーカーのオーディオやビデオが展示され、いつもよりは安い価格で販売されているというものでした。当時は、一応、ステレオも持ってたし、お金もないし、確かビデオも持っていたので、行くことはありませんでした。TANNOYの試聴会があるまでは。



 そう、TANNOYの視聴会に行った年のオーディオフェアにあのTANNOYが出展してるではないですか。我ながら、「行くのは危険だな~」と思いつつも、つい、足を運んでしましました。

 会場につくと、国内メーカーは、ここぞと言わんばかりに新製品を並べて、品質を競っていました。もちろん、学生相手ということもあり、型落ちの安売り品も置いていました。目的がTANNOYの私は、国内メーカの製品は軽く流しながら、TANNOYのブースに足を進めました。

 いよいよTANNOYのブースにつき、「G.R.F. Memory」との再会を果たすはずでしたが、持ってきていない。そりゃーそうですよね。学生相手に1本50万(1セットで100万)もするスピーカーは持ってこないですよね。と、ちょっとがっかりはしましたが、「Stirling/HW」は持ってきてました。やはり、いい音してます。欲しいです。でも、1本20万(1セット40万)は当時の私には非常に厳しい、冬のバイトを頑張っても、無理、無理、「この夢は社会人になるまで持ち越しかな~」と思いつつ、ふと横に目をやると、モニター用のスピーカー(録音スタジオで、プロヂューサーがいる部屋に設置されているスピーカー)が10万円強で置いてあるではないですか。これならと思いつつ、音を聴かせてもらって、その日は、カタログをもらって、家に帰りました。ちなみに、オーディオフェアは2日間の開催で、当然、初日に行きました。

 家に帰って、カタログを見れば見るほど、欲しくなる。理性と本能(物欲)とのぶつかり合い、そして頭の中での支払いシミュレーションと、その日の夜は、スピーカーのことしか頭になかったように思います。

 そして、翌日、またオーディオフェアに行き、予想通り、買っちゃったのでした。

 音はというと、それまでの1本3万円のスピーカーからの変更だったので、もちろん、ぐっと私の好みになったと感じました。私の中では、オーディオの中で、一番、変化が出るのがスピーカーと思っています。なので、この投資は、投資対効果が高かったと思います。

 一応、学生までの底なし沼は、ここまでで、この先は社会人になってから、底が一気に深くなっていきますが、次回以降で書きたいと思います。

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