2016-12-21

デジタルオーディオテープ

 前回の記事で、セパレートアンプなるものを購入したと書きました。ちょうどその頃、同期の数人もステレオを買いたいということで、行きつけのオーディオ店に連れて行きました。
 いろんな製品の中で、YAMAHAが面白いアンプ(DSP-1)を出していました。普通のアンプは、選ばれた入力ソースの音を、若干、高音を大きくしたり、低音を大きくしたり調整して、好みの音にします。それを増幅させて、スピーカーに送り、音を出します。しかし、このYAMAHAのDSP-1というアンプは、アンプ内にプロセッサーが内蔵されており、音をプロセッサーで加工してその後、スピーカーに送るというものでした。今のサラウンドの原点ともいうべきアンプです。世の中には、こんな方法で音を装飾するやり方があるのかと、感心したものです。やはり、日本という国はすごいですね。サラウンドは出だしということもあり、まだまだ高価なのと、映画を見るつもりがなかったので、その時は、気にもかけていませんでした。



 そうこうしているうちに、新たな波がオーディオ界にやってきました。デジタルオーディオテープの登場です。レコードのデジタル化がCDで、カセットテープのデジタル化がデジタルオーディオテープです。出だしのころは民生用としては、まだ、据え置き型のデッキは発売されてなく、ウォークマンのゴッツイ版のようなポータブルタイプが発売されました。ポータブルタイプとはいえ、音はよかったです。その当時は、CDから直接デジタル→デジタルといった録音はできず、CDプレーヤー(デジタル→アナログ)→デジタルオーディオテープデッキ(アナログ→デジタル)といった具合に、録音されるのですが、それでも音がよかったです。ちょっと、横道にそれますが、この記事を書いていて、思い出しましたことがあります。その頃、車を買ったのですが、その車につけたカーコンポにも、デジタルオーディオテープのデッキを付けました。デッキだけで、20万円近くしてたと思います。もっと普及するだろうとの予想のもと、つけたのですが、カーコンポの世界では、デジタルオーディオテープはものの見事に普及しませんでした。
 この後、車を買って半年後に海外転勤がやって来て、車を売る羽目になったので、このデジタルオーディオテープもあまり活躍することなく、また、普及しなかったせいで、車の価値を上げるどころか、普通のカセットデッキのほうが価値があったのは、悲しい事実です。
 次からの話は、海外勤務が終了し、戻って来てからの話となります。

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